turn over a new leaf──若葉の季節に

2017年05月19日 17:53

棟梁にイチョウのまな板をいただいた。
現場の端材で仕立てたもので
手頃な厚みと大きさが使いやすそうだ。

hole.jpg
2.5cmの死節の穴

ただ、片面の面積の広い方に死節があって節穴が開いている。
面積の狭い裏面使いでも充分だから・・・と言ってもらってきたが
眺めているうちに
せっかくだから節埋めをしてやろうという気になった。
上手く埋められれば広い面が使えるし、
なにより節埋めの作業は楽しいし。

死節が真ん丸なら
節穴よりひとまわり大きく穴を拡げて
そこに円錐形の埋木を挿し込んで塞ぐが
この節穴は歪んだ楕円形なので、
真ん丸の穴にするとかなり大きくなる。
そこで”変形埋木”にトライしてみた。

ooo.jpg
節埋完成

最初からその気だったらイチョウの木っ端ももらってきて
イチョウの葉っぱ型の埋木にできたのだが
時すでに遅し、
手持ちのサクラ材の木っ端でサクラ葉型の埋木にした。

円い穴を円錐形の埋木で塞ぐだけなら
こんなに簡単なことはないのだが
わざわざ葉っぱ型にするとなると
埋木と穴の輪郭がピタッと一致しないと隙間になる。
どこまで精緻にできるかはやってみてのお楽しみだ。

イチョウもサクラも細工をするにはちょうどいい堅さで
素人指物師にも苦労はない。
とは言ってみたものの
僕の安物の彫刻刀ではなかなか上手く刻めず最初は難儀した。
で、棟梁のお下がりのノミを使ったら
これがウソのように刃が通る。
そう、柳刃でチーズを刻むようにスイッと切れる。
何度も同じことを言うが
プロの道具というものは
何かが根本的に違うのだ。

というわけで一応完成。
おかげでまずまずの出来だな。
















スポンサーサイト

com'on babies──水辺の孫たち

2017年05月18日 09:33

敷地を流れる小沢は
夏になるとホタル沢になる。
ホタルがいるということは
そのエサとなるカワニナがいるということ。
カワニナがいれば
それをエサとする別な生き物もいる。
たまに見かけるサワガニもその一派だろう。

以前、当家に逗留された客人が
この沢にカモが浮かんでいるのを目撃したというが
カワニナを漁りに来たのだろうか。
当主である僕は一度も見ないままだったが
先日やっと、カルガモの夫婦が
浅瀬をよちよちと歩いているのを見かけた。

comon.jpg
(写真中央奥、二つの黒点がカルガモ夫婦・・・ちょっと遠すぎ(^_^;))

調べてみるとカルガモは基本的にはベジタリアンだが
ドジョウやミミズなども食べるらしい。
庭をほじくり返すとミミズも多いが
この沢にはもしかしたらドジョウもいるのかもしれない。

夫婦で来たとなると
いずれはかわいいひよこたちを引き連れて現れるかもしれない。
僕ら夫婦にとっても家族が増えていくようで楽しみだ。
















in my way architect──山の王子、激務厭わず

2017年05月17日 08:44

architect.jpg

今回の「ガレージ&工房建築」は
要は単管架設の掘っ建て小屋だが
すこしでも安っぽく見えないように
単管の軸組に2×4木材を組み合わせた変則的な複合工法になる。

その組み合わせの意匠が
本来なら単純明解な単管架設をややこしいものにしている。
単管で骨組みを組んで
それを木質パネル等で覆ってしまえば簡単だが
それではあまりに面白くない。
面白くするには
ややこしくして手順や細工の課題を増やした方がいい。

机上の設計段階では気付かず、
現場で合わなくなるつじつまも多く
立ちつくしてため息をつくことも多いが
何かしらの解決策はあるもので
それをつなぎ合わせていく工程がなんとも楽しい。

それにつけても、
走り回る現場、重くて危険な単管・・・体力の消耗は激しい。
ただ、これとて表裏は一体、
完成時の達成感につながっていく。









hypsipetes amaurotis──蜜の味と藪の罠

2017年05月16日 17:12

hiyodori_20170516171052fc1.jpg

散歩の途中、
路端に積もった落ち葉の下を
ゴソゴソと潜行していく不審物に遭遇し
しばらく様子を見ていた。
浮上してくる気配がないので
パッと枯れ葉を払ったが姿はなかった。
モグラだろうか。

その翌日、賑やかな野鳥たちの声を聞きながら作業をしていると
近くの藪の中で何かが暴れている。
近寄ってみるとこれはどうやら鳥らしい。
飛ぶに飛べないらしくただ羽ばたくだけだ。
つかまえてみるとそれはヒヨドリだった。
首に細い蔦が絡まっている。
自然のトラップにかかったらしい。

ふと、ヒヨドリの焼き鳥・・・というフレーズが浮かんだが、
掴んだ感じは痩せてあまりうまそうでもないので
首の蔦を外して逃がしてやった。
カンダタはクモを一匹助けただけで
回生のチャンスを与えられた。
さて、ヒヨドリを縊死の危機から救った僕には
お釈迦様はどんなチャンスをお与えくださるだろうか。












my wintering party──自給自植

2017年05月15日 14:51

sansai.jpg

見た目は何の変哲もない荒れた藪だが
実はこれ、北関東の我が庭だ。
しかもこれは豊かな山菜畑だ。

昨年、青森から取り寄せたギョウジャニンニクの苗が
ちゃんと根付いて葉を繁らせている。
コシアブラの苗木もちゃんと育っている。

次は新潟の庭にあるタラの木も移植しようと
挿し木で株分けをしているところだが、
その必要もないかもしれない。
自生のタラの木がたくさん生えている。

先日、近くの道の駅に行ったら
コゴミの苗が置いてあった。
迷わずこれも買ってきてさっそく植えた。
2〜3年のうちにはこの藪庭は
居ながらにして山菜が手に入る山菜庭園になる。
これも、老後足腰が弱って
山菜採りに行けなくなったときへの備えだ。
山菜はやっぱり”自採り”でなくっちゃ。



















最新記事