wire whist assists me ②──非力と剛力

2017年11月18日 08:04

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今回の稼ぎ頭はこのワイヤーホイスト。
レバーブロックの代役として起用した。
台風21号で倒伏したエゴノキの引き起こし、
カーポートの支柱の矯正、
作業小屋の床の補強工事等々、大活躍だった。
人力だけではお手上げの力仕事も
こいつが助けてくれるので独りで思い通りにこなせる。

ITだAIだ先端テクノロジーだと
世の中喧しいが
電気も届かない森の中ではこういうパワーツールこそが
何より頼もしい。
ピンと張ったワイヤーや
カチカチと噛み合うギアを操作していると
仕事の手応えがリアルでこの上なく楽しい。
残念ながらお金にはならないが
余計なお金は使わずにすむ。

単管の支柱の矯正は
前回、テコを噛ませてロープで引っぱっても
思い切り掛矢で叩いてもびくともしなかった支柱の歪みが
これであっさり補正できた。
おそらく助っ人が3人いても
こう簡単には行かなかっただろう。

自力で建てて自分で直す、
直しながら完成させてゆく──
いま僕はセルフビルドの醍醐味を思う存分満喫している。























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wire whist assists me──ツリーハウス建設時以来の登板

2017年11月09日 14:44

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煮しめ・・・ではなく荷締め。
こいつがあればおかずは要らない・・・
ではなく、何かと頼もしい。

台風21号の被害というよりは
おそらく自重のバランスがずれたのだろう、
単管で組み上げた躯体に僅かな歪みが出ている。
やはり筋交いを入れよう。

筋交いを入れるまえに
まず、その歪みを矯正しなければならない。
押しても引いてもダメなので
掛矢で反対側を叩いてみた。
全力投入で叩いてみたが、これがびくともしない。
ラッシングベルトを掛けて引っぱってみたがこれも効果がない。

ご近所のSさんは
「そこまでして動かないなら何があっても大丈夫ですよ」と
ヘンな太鼓判を捺してくれる。
なるほど、それも一理ある、と思いつつ、
それでも見た目に僅かでも
傾いたままにしておくのもみっともないので
この際だから直すことにした。

というわけで、秘密兵器ワイヤーホイスト(荷締め機)の投入だ。
支点側を軽トラに繋いで
これでカチカチ締め上げてやれば
まさか人力よりは効き目もあろう。

素人建築なんだから
最初から完璧を目指すのではなく、
時間と手間を掛けてこまめに微修正を積み上げて完成させる、
それでよしとしよう。
煮しめだってそうだろ?



















clean energy not for──素顔に優るなし

2017年11月02日 07:07

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なんでも一部の発展途上国には
近くに電線が張られていれば
そこから電気をタダで引っぱる不逞の輩がいるらしい。

発展途上人の僕も電柱を見上げては
あそことあそこから電線をパラってやれば
好きなだけ電気が使えるようになるんだろうなあ・・・なんて
呟いたりしている。

そうもいかんので正規ルートで申請をして
引き込み工事をしてもらい
電力会社にきちんと料金を払って使うことにした。
なにしろ、電気はクリーンエネルギーだからな。

それにしても端整な顔立ちの我が独創建築が
太い幹線と配電盤ですっかり作業小屋然となってしまった。
本意といえばいえなくもないが。










knowledge is power──不知もまた力なり

2017年11月01日 13:55

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近くに大きめのホームセンターができたので行ってみた。
こんなところで商売になるのかいと思いながら
ガラ空きの店内をリサーチして回った。

そこそこの品揃えで
”myストックベース”としてはまずまずの内容かな、などと
独りごちつつグラインダーの棚を見ていたら
何と! こんなものがある!
「穴径サイズ調整リング」だ!
あんなに苦労して、コインで手づくりしたφ20→15タイプ!

このサイズはあるはずがないと思ったから
僕は手近な材料をいろいろ並べて
手持ちの工具で手間暇かけて作った。
しかし、ちゃんと高精度の製品として
たかだか100数十円で買えるものだった。

作るのに要した時間、1日半。
それはある意味、ばかばかしいタイムロスであり、
工具や指先のコストロスだ、が、
思い出してみよう、あんなに楽しかったじゃないか。
急ぐ旅ならともかく、
今の僕にはたっぷり時間がある。
そして、どんなものであれ、作る楽しさを満喫できた。

このリングが僅かな金額で買えると知っていたら
僕はわざわざ作ったりせずに
あちこちのホームセンターを探し歩いただろう。
それはそれで楽しいのだが、
運良く出会うまでの道のりは場合によっては徒労に終わり、
多大なタイムロスであり、コストロスだ。
最後は割高の送料を払って取り寄せたかもしれない。

便利はありがたいが、代償として喪うものも多いのだ。
不便、不知は罪悪にあらず、
それを有益に転ずることをしない怠惰こそが罪悪だ。

僕の手元にはアジャスターリングが2個揃って
万一ひとつ紛失してもスペアがサポートしてくれることになった。

























connect to the earth──岩盤の上の方舟

2017年10月31日 07:31

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小屋の主たる骨組みは鉄製の単管だが
その根元の部分はコンクリート製の束石に載せ
束石に埋め込まれている金属プレートにボルトで固定する。
本来ならそのボルトを通す穴をあけておいてから
組み上げるべきだったが
つい勇み足で穴をあけないまま作業を進めてしまった。

単管にφ10㎜の穴をあけるのは
鉄工用のビットを付けた電気ドリルでできるが
現場に電源がなかったため
棟梁のお下がりのコードレスインパクトドリルが届くのを待っているうちに
土台に固定しないままで先日のメガ台風21号を迎えてしまった。

強風に煽られて浮かないように
四隅をロープで引っぱって地面に縛り付け
相応の応急対策は講じたつもりだったが
内心はとても不安だった。

しかし、どうにか持ち堪えてくれて
今回は遅れ馳せ乍らボルトでの緊結作業を完了した。
これで冬場の”那須岳おろし”の強烈な風にも対応できると思う。
緊結ボルトもふつうのボルトではなくアイボルトにしたので
この目穴にアンカーやワイヤーなどを通してやれば
より強固に固定できるはずだ。

なにしろ独善流の変則構法ゆえ、
こんな荒技の寄せ集めで小屋は造られている。
マニュアルや先例のない誇り高き独擅工法建築、
いずれこれが時代の主流になる、かどうかは皆目不明だ。


























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