the ibusuki cruising road②──涙の湾岸クルージング〜鉄馬の謂われ

2017年04月25日 07:30

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息子の嫁の父親は棟梁だが、
素朴な風貌の陰に
小粋なダンディズムを秘めている。

車庫の片隅にひっそりと眠るDragStar250。
もちろん棟梁の愛車だ。
彼が起こせばその眠りはたちどころに覚醒する。

ロー&ロングのフォルムは
キケンな香りぷんぷんで
僕のような門外漢の胸さえもときめかせる。
棟梁は暇を見てはこのバイクで
錦江湾岸のシーサイドラインをクルージングする。
カッコよすぎる、文句なしに脱帽だ。

おまけに、このバイクの生い立ちが泣かせる。
3人の娘たちがお金を出しあって
棟梁にプレゼントしたものだという。
くそっ、しばしフリーウェイを飛ばさないと
涙が乾かないエピソードだぜ。

息子たちよ、この父にも何か贈ろうというのなら、
鉄の馬とはいわない、たった1頭でいい、ロバが欲しい。
暇を見つけては高原の散歩道を
タンデムでクルージングしたいのだ。












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the ibusuki cruising road①──朝まだきのふるさとにて

2017年04月24日 10:58

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夜明け前に丘に登り
錦江湾に昇る朝陽を待つ。
婚礼から1年、
二度目の鹿児島・指宿行だったが
今回も旅路には驚きと感動が鏤められ
不思議な既視感を辿る回航の旅となった。

僕自身にはまったく無縁だった鹿児島の地に
息子が紡いだ絆の糸のおかげで
鹿児島・指宿はもう僕のふるさとの一つだ。

若い息子夫婦に第一子が誕生、
我々老夫婦にとってそれは嬉々一大事となった。
しかし、如何せん九州の地は容易には駆けつけることもできず
頻繁に送られてくる写メや動画を観ては
ようやく都合のついた彼の地での2ヶ月遅れの宮参りを
指折り数えて待ち
身支度を調えて旅立ち
そして瞬く間に旅は終わった。

いや、終わったわけではない。
終わらせなければ旅は続く。
















an old rare book──初めての再会

2017年04月20日 15:55

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電車通勤していたころ、
最寄り駅の目の前に古本屋があったが
何でも店主が病ということで、
開いているのを一度も見なかった。
古本屋大好きの僕としては
毎日恨めしく横目でシャッターを見るだけだったが
今日、4年ぶりにその駅前を通ると
なんと、開店しているではないか。

代替わりして息子殿が営業しているという。
息子といっても年の頃は僕と同じ感じ、
定年後の余興半分でやり始めたか
古本屋のオヤジというよりは
まだどこかの営業部長といった風情だ。

一冊、西丸震哉の文庫本を見つけて買ってきた。
単行本では持っているが
明日からの鹿児島旅行に持って行って
読み返してみよう。

















my glutton days──豊かな荒れ地で

2017年04月17日 20:48

大食生活3週目。
おっと、変換ミス、正しくは退職生活3週目に突入。

掃除洗濯はもちろん、おさんどん、庭木の手入れ、
移住準備の身辺整理、
その合間にあれを作ろう、これを直そう等々、
やることはいっぱいあって退屈なんてしているヒマもないが
一つ困ったことは
朝から働けば昼食がうまく、
夕方まで働けば夕食がうまい、
で、つい食べ過ぎてしまう。
大食生活はあながち変換ミスではない。

身近に食べ物がいっぱいあって、
お菓子や果物もいろいろあるので
ついつい手が伸びてしまう。

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挙げ句、新潟の庭も荒れ地化していると見えて
タラの木がニョキニョキ育っている。
というわけで大食生活3週目は
自家製タラの芽の天ぷらでスタートしたが
これがまた美味いのなんのって、
またしても大食・・・困ったもんだ。















kingdom’s history ③──荒れ地の展望

2017年04月16日 15:28

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荒れ地を好むタラの木が
いつの間にか我が領土に生えていた。
建設の槌音高らかな王土だが
植物の目にはここはまだまだ荒れ地なのだ。

どこからか運び込まれた客土が
ここの窪地を埋め、傾斜を均す。
幾度かの雨と幾日も続く日照りに
やがて客土は落ち着き堅く締まって
ようやく邦土になる。
しかし多くの時間と人智を要して形成されても
何かの拍子に一瞬にしてまた荒れ地に還ることもある。

とことん住みやすく近代化された街区には
もうタラの木はおろか雑草さえ生えず
春旬の山菜タラの芽はスーパーの店頭にしかない。
僕にはそっちのほうがよっぽど荒れ地に見えるのだが。

さて、このタラの芽を如何に増やして
安定的供給で上手く食するか、
それも領地を豊かに経営する君主の手腕の見せ所だ。




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